蜘蛛の糸

ささいな毎日がどんどん過ぎてあっという間に11月になっていた。1日1日はやるべきことがたくさんで長いのに、月単位で見ると瞬足を履いてかけぬけていったかのよう。

 

ひねもす勉強していて、あまりに毎日に代わり映えがなく、ひねもすを使って一句詠みたいなとしばし考えていたのだけれど、なにも浮かばずがっかりする。

春の海ひねもすのたりのたりかな(与謝蕪村)と秋の日差しの中思い浮かべながら学校へ行く。

 

校内の移動を自転車で行っている。試験会場に向かう途中、自転車のカゴに蜘蛛がいた。や~~~んもうと思いつつ、予断を許さないタイムスケジュールで行動してしまっていたため試験優先で、蜘蛛とともに会場に移動した。ノートの端でちょんちょんとつついて降りてもらう。ごめんコンクリートの上に落してしまって。誰にも踏まれないでねと念じつつ会場へ。

いつも通りすべてを出し、しかし満点は取れず、教授の解説の節々からまだまだだなあと感じ入る。何回これを繰り返せばいいんだ?そろそろ飽きてきた。

自転車を取りに戻ると、またカゴの中にいた。ちょんちょんとすると糸をのばして耐えていた。これがほんとの蜘蛛の糸か。

 

今日もお昼寝するね。頭がクタクタでお腹もすいていて元気がない。試験が秋にあって本当に良かった。秋ってさみしいけれど大好き。