手当てとぶどう

今回は生理痛がひどくて部屋で青ざめていた。試験のストレスかしら。多分ちがう。正確に言うと、いつもと同じで、今回は油断していていつものタイミングに鎮痛剤を飲むのを忘れていた。あっやばい気がすると即効で飲んだけれど、すでに臓器達がドンドコドンドコと内側から祭りを開催し、存在感を発揮していて、効くまでがつらくてつらくてソファでのたうっていたら、「食中毒?」と声をかけられた。そんな問いかけあるんだと思い返してじわじわくる。

熱は?なにか変なもの食べたの?次々に声をかけられああもうありがとうでも感染するような風邪じゃないしすべて理由はわかっているのでとにかく背中などなどさすってくださいなと言いかけるも必死に我慢する。「手当て」や「すりすりする」ことが有効なのは気のせいではなく本当なのってちょっとすごいと思う。これを知ったときかなり感動した。痛みを伝えるAδ繊維やC繊維より触覚を伝えるAβ繊維のスピードの方が早く伝わるからだそうです。知りませんが……

 

たまたま部屋に同性の友人がおらず、なんとなく心細くなった。つらいよねわかるって言ってほしいなと思うなどした。当然痛すぎて勉強など出来ず、この世クソじゃん……と言いながらコロコロで掃除した。コロコロコロコロし3コロコロしたところでかなり綺麗になった。気がすんだ。異性の友人達は心配してくれつつも、のたうったりメソメソしたりするわたしを、なにこの子は……?という顔で見ていた。

毛布をかけて眠って、起きるとかなり復活していた。なんだこのムラは。

 

40℃に設定してお風呂をためた。あたたかくてそのまま目を閉じる。お風呂上がりにぶどうを食べた。果物をしばらく食べていなかったことに気づく。あまりにみずみずしくてドキドキした。おおきいまるいきれい。ねむたい。

 

次の日の朝はチーズトースト、ポテトサラダ、ぶどう、ミルクティーだった。食べすぎかな。腹が減っては戦はできぬし、いいよね・・。朝の空気が冷たくて耳に心地よく、ベランダに出て味わう。出かける準備をしながらわたしものんびり出来るようになったものだとほほ笑む。さて、ぶどうを携えて戦に行きますよ。