野分とハッピーアイスクリーム

歩いていると風が草を勢いよくかきわけていって、野分とはよく名付けたものだなあとしみじみ感心しちゃう。源氏物語で初めてこの言葉に出会って、再会したのは高校の古文の単語帳。ずいぶん時間がたった今になって、意味が体の中まで入ってきたような気がする。これは不思議だけど車や自転車の移動では全然、野分はしっくりこない。歩いてるときだけ野分だなって思う。

 

勉強の帰りは車で来ていた友人に送ってもらって、風がどれくらい強かったらメリーポピンズみたいに飛べるのかしらという話をしていた。強風のなか傘をさしていると、ふわっと飛べるんじゃないかと思うことがあるのよね。フフフと笑われたけど・・・。

帰宅すると風が強くてドアがガタガタとなって、すこし怖かった。「身の危険を感じるほどの風」てやつ。けど、昨日?おとといか、人にくっついて寝て、かなり大丈夫になってたから精神は落ち着いてたよ。あたたかくて大変良い。恐怖や不安や緊張は、その場にいる人の頭数によって分散できるのではないだろうか、となにかで読んだ。まさにそれを体感するような日々です。

 

窓を少し開けて顔にあてたあと腹筋した。20回。わたしにしてはかなりの進歩。継続するぞ。汗をかいてお風呂に入って冷蔵庫を見ていたら、見慣れないお酒があった。ぜんぜん覚えてないけど、飲み会の帰りに残りを分けてきたのかな?まあいっかと飲んだ。つめたくておいしい。喉がすこしひりつく。

次の日後悔しない人と眠らなければならないなあと最近よく思う。別に不特定多数の人で経験し後悔したからこう言っているわけではなくて、一番好きな人と眠っていたけど、それでも翌朝には情けなくてあまりにみじめで勝手に泣きたくなった。他者に情けない思いさせるのって怒らせることより悪いのではないかと思う。最低だな。

 

そういえば先日、友人と話していたら「無知の知」でハッピーアイスクリーム!になった。同じ言葉を偶然言って、先に気づいたほうがハッピーアイスクリーム!って言うの。アイスをおごったりおごられたりするやつ。

なんだか、かわいいでしょ。とろいので、いつも先を越されてしまう。でも楽しいからいいのだ。あしたはアイスを食べようね。ハッピー〇〇で〇〇にあてはまる、秋冬にぴったりの言葉はないかな。さむくなってきたからアイスはおなかが冷えるね。