80denierと校則

 kiki vivi lily さんの80denierに影響されて今日はタイツをはいた。明るい色じゃなくてカーキだけれど。学校に着くとすぐ「わあ!!秋仕様だ!!!いいね!」とほめられて大変うれしいです。これ、女の子の良さでは?男の人は気づいても言わないでいるだけなのか、それとも本当になんにも気づかないのか、どっちなのだろうか。

 

通っていた学校は、冬は防寒のためにタイツが許可されていて、多くの生徒は冬はいつもタイツだった。「80denier以上で、黒であること」という決まりがあった。この決まりは割と厳しくて、薄いものを履いている生徒は「これは薄すぎますよ」などと先生に注意されていた。

無邪気な高校生たちだったので、なんで80denier以上なんだろうねさむいから?たしかに暖かくないと履く意味ないもんねえ薄いのってむしろなんなのだ?などと言いながら、校則にさからってdenierを下げるどころか、順守してむしろ110とか120とか、どんどん上げていった。あたたかいので。ある日、200denierを見つけたと友人が履いてきて、周囲がすこしざわめいた。上には上がいるのねというやつです。なんてのどかな思い出だろうね。くらくらするね。

歌詞に「80denierのタイツを履いてきたわ 60denierじゃちょっと違うの」「80denierのタイツの恋をしたいの 60denierじゃちょっと足りない」とあって、そうだよねえと思った。この曲、高校生のわたしたちが聞いたらよく分からなかっただろうと思う。でも、そういうわたしたちは「高校やそこに通わせる保護者が望んでいる生徒像」に、きっとぴったりだっただろうとも思うのだ。

 

今はいろいろな色のタイツを持っているし60denierくらいのを履いたりもする。かわいいかなと思うから。でも80denierのを一番たくさん持ってます。

母校の生徒が薄いdenierのを履いているのを見かけるたびに、まだ80denierでいいじゃないの、などと思うのだ。