漢方と淘汰

喉が、喉の奥が焼けるように熱い。痛い。飲み込むたびに存在を感じる。人間って1日の間にこんなに唾液を飲み込んでいるんだ。しらなかった。かれこれ5日間1日3回食前に109番の漢方を飲んでいる。飲む薬の種類、これであっていますか?なにもわからない。

 

問題をたくさん解いても復習しても、なにをしても全く身についていない気がしている、進んでいると思っているのはわたしだけでほんとは後退しているのかもしれない。当然まわりのみんなも頑張っているので相対的に見ると現状維持でも御の字なのだけれど、進みたいよ。だって、わかりやすい成果が欲しいんだもん。

 

好きな人と2人で会わなくなってからもうすぐ1年で、手の大きさや指の太さとか肩幅とか匂いとか顔の大きさとか髪の質感、くっついたときの背の高さとか、忘れたことに気づいてしまった。身体的な特徴もだけど、他にも、ひねくれた考え方とか口調とか雰囲気とか、そういうものもすべて淘汰されて消えていっていっている。わたしの記憶のなかだけに生きているんでしょうかね。この感情だって幻なのかも……?わたしだって去年の今頃と比較すると様々なことが決定的に変化してしまっているし世の中ってこういうものなのかも。

 

以前は他の人と会うたびに、ああこういうところが好きな人と違うね違う違う違うんだなあ別の個体だと毎回思っていた気がする。今はもうなにもわからない。

 

わたしの仲良しの友達は、もう終わった恋のことを考えると「あのときは楽しかったな~」と思うんだって。わたしは「これまでの人生でいちばん最悪な経験だったな」って思うよ。もしかして、恋じゃなかったのかな。だったらいいなあ、恋は最悪。